第五話
この見事な色彩はため息が出るほど素晴らしいものです。中世の人々はこのような鮮やかなファサードを持つ教会を毎日見ていたのでしょう。クリスマスのシーズンに限ってこの中世の時代の色彩が蘇ります。
この大聖堂は13世紀に建てられたゴシック様式に包まれたフランス最大級の大聖堂です。現在世界遺産にも登録されています。
この大聖堂が12月1ヶ月、中世の時代の色彩を再現する特殊なイルミネーションで蘇ります。
どうやって彫刻一体一体に色が付けられるのかわかりません。
大聖堂正面の中央扉周辺は、宗教的な教養や歴史、聖人伝などを多数の彫刻で埋め尽くされていますが、その彫刻のマントのカラーまで正確に色がつけられています。見事と言う他ありません。
このライトアップは12月の夜7時から約40分間この大聖堂前の広場で行われ、誰でも無料で見学できます。なんともロマンチックな光景が目の前に広がります。ただ撮る方は、この日気温マイナス10度の中、手が凍えてうまくシャッターが切れないほど寒い日でした。
フランス/ アミアン大聖堂